この度、サムライ塾5期のスタートとなる「Day0」が9月1日(金)Tokyo American Clubにて開催されました。
今回はオーガナイザーである近藤隆雄を始め、スペシャルゲストのお二人による特別講演がございました。
非常に濃厚な会となりましたので、以下にレポートいたします。少しでも当日の熱量が伝われば幸いです。
■サムライ塾 Day0 カリキュラム
① 基調講演「21世紀のサムライリーダーシップ」:近藤隆雄
② ゲスト講演:明治神宮 至誠館館長 荒谷卓氏
③ ゲスト講演:東大医学部特任講師 光吉俊ニ氏
④ 五期塾生紹介:各紹介者より
⑤ 閉会の言葉:サムライ塾 0期塾員(OB)宮田誠
基調講演「21世紀のサムライリーダーシップ」
【近藤隆雄】
・グローバリズムとは、グローバリズムとどう戦うのか?
現在のグローバリズムの頂点には、ユダヤ民族が君臨している
グローバル⇔ローカルの軸、バーチャル⇔リアリティの軸で整理した時
日本はローカル×リアリティの世界に長けており、車やカメラといった手に触れられる製品において類まれなる品質を発揮している一方で、
グルーバル資本主義の現代においてグルーバル×バーチャルが世界を牽引しており、その領域においてユダヤ民族が席巻している
・サムライと禅の教えである、無私無欲のリーダーシップが必要である。
禅の師匠はこう言った。
「拝むなら自分を拝め」「死にきれ」
自分の心の中にある、人は裸で生まれてきた最後に裸に戻るだけ
・経営とは自分以外の力(他力)を如何に自力とするか。
日本の企業の失敗には、2つの原因がある。それはリアリティの喪失とリーダーの不在である
・自分の運命の主体となること。
「場」の支配力を持つこと、場を取りしきる人間力が求められている
・ビジョンとは今は無いものを見ることの出来るイメージすることである。
優れたリーダーは人の心に火をつける
ゲスト講演:【明治神宮 至誠館館長 荒谷卓氏】
※世界的経済誌「英エコノミスト」に、荒谷氏が「現代のサムライ」として、取り上げられています。 http://tokyomoderntradition.1843magazine.com/
・ルールメイカーにならなければ、勝負に勝てない。
ルールを変えるために、至誠館の館長となった。
日本人には、在所共同体という考え方がある。日本人はその場を与えられた場として豊かにする。
・PKOで日本が行くと喜ばれる。
これは日本だけのことである。海外NPOで地雷撤去の例では、撤去した地雷を捨てた後に、再度回収し埋め直すことがある。危険な運搬には現地民をつかい、海外NPOは大量の助成金を受け取ることができる
道路舗装の例では、海外の場合、道ありきで民家・人民を移動させたり、首長に媚びることで首長家屋の修繕から着手することがある
また、彼らは低賃金の労働者であり、舗装についての知見・技術を有してはいない
日本は違う。工事の何ヶ月も前から一軒一軒を訪れ、工事内容や騒音について説明を行い、交通整理を行い、そしてきれいな舗装路を作り上げる
・古事記の冒頭に天地開闢について記載されている
天地がはじまったときに、神が”なる”と書いている
世界にエネルギーのようなものがあり、ただし混沌としており、そこから何かのきっかけで神と"なる"。生まれるのではない
この文化性の差異は、他宗教の聖書・聖典等と読み比べないとわからない
欧州原子核研究機構・CERNで研究員とこの話をしたとき、宇宙の誕生と全く一緒ですねという会話になった
・日本人には、古来より「倍返し」の考え方があった
それは恨み・辛みではなく、良いことを指した。1000円のものを頂戴したら2000円のものを返す。受けた恩を倍にして返す、人や社会に恩を返すことで全体としてよくなる。そのような思想を国民として共有している、それが日本
・100年以上つづく会社を世界で調査したところ、一位は圧倒的に日本
最も長かったのは法隆寺を建立した奈良の建築会社。それらに共通する理念は、家族的な経営、社会のために努めること
ゲスト講演:【東大医学部特任講師 光吉俊ニ氏】
・孫さんは「日本の家庭が壊れている、なんとかしたい」と言った
家庭が壊れているのであれば、ロボットに自我を入れて、ダメだけど友だちになれるロボットを作ろうと思った
・世界をひっくり返したい
それには数学しかない。微分を否定することにした
1÷2は0.5、あるいは1/2というのが一般的
(1つのレシートを2つに破って)1÷2をしたら2つになった。分数は行為だ。それを表現できる光吉方程式
・お金に色をつけたい
そうすれば汚い方法で受け取った金は使いたくない、受け取りたくない。超貴重な10円もわかる
・プロトコルを変える
デファクトにしてしまえばいい、みんなにつかってもらえばいい
・下段ローキックで大きな相手を倒しまくった人がいる
自分の武器で世界を変えた。サムライとはそういうものではないか
5期塾生紹介
5期ステコミリーダー紀藤を始め、各紹介者からの簡単な塾生紹介後、各塾生が自己紹介を行い、サムライ塾に臨む覚悟についてそれぞれがスピーチしました。
閉会の言葉
【サムライ塾 0期塾員(OB)宮田誠】
①サムライ塾は自分探しの場ではない
サムライ塾は馴れ合いの場ではない、自己実現の場でもない。
それぞれの持場で全力を尽くしている同志が集う場である。
0期の仲間が今回会社立ち上げという新たな挑戦をするが
中途半端なことやふざけたことをしたら全力でボコボコにする。
我々は一騎当千のサムライであらねばならない。
千の敵将を討たねば死ねないということでもある。
真剣にぶつかりあい死力を尽くして高め合うこと、一騎当千の成長を期待する。
②サムライ塾は何も教えてくれない
何かを教わろう、学ぼうという場でもない。何も教えてくれない。
当初、近藤さんに「仕事を辞めろ、いつ辞めるんだ」としか聞かれなかった。
それは会社勤めが良い悪いという意味でも文字通り辞めろという意味でもなく、お前は自分の運命の舵を自分自身で握っているかと、
その場所・その瞬間を生きているのかを問いてくれていた。
成長するのも変わるのも自分自身でしかない。3ヶ月間を全力で取り組んでもらいたい。