日本の伝統的文化から世界を救う知恵を学ぶ

西欧文明の限界を超えることができるのは、明治以前の日本文化と日本人の生き方だとおもう。

21世紀は、世界は成長の限界に直面して、新しい知恵を必要になります。

それは、より多くのモノとカネを追い求めて闘争と破壊を繰り返すのではなく、自然との良い関係を保ちながら、人類社会全体の調和と安定を築く「知恵」です。

 

その「知恵」のヒントは、イキイキと高度に発達した都市文明を築きながらも、自然と人間の循環と共存を実現してきた人間の文明は、明治以前の日本文化にあります。

日本にはもともと、戦いや競争といった「乱」の知恵に加えて、調和共存の「和」の知恵があったのです。

 

今こそ、その日本の知恵を21世紀の全人類のために役立てるときであり、世界中でわれわれ日本人にしかできない役割だと思うのです。

 

そういった観点から、サムライ塾では次のような日本文化の優れた部分を、あらためて学んでいきたいと考えています。


■すぐれた日本文化を学ぶ切り口

 

・自然との一体感、自然と共存する知恵

自然を支配するのではなく「手入れ」をして共存する「里山」の知恵

あらゆるものに「自然のこころ」を感ずる感性

人間社会と自然の連続性

自然との非対立

人間は自然の一部

「石」ではなく、「木」による都市づくり

 

・自然との循環のなかで完全リサイクル社会を実現してきた「江戸」の伝統

 

・「予測できない」「思い通りにならない」自然と付き合うこころ

努力、我慢、辛抱

 

・カネ・モノ以外のものへの価値観

経済発展を抑えながら、豊かで多様な人間文明を築いた江戸の知恵

 

・世界人類との一体感、人種・文化を越えて人と人が助け合う知恵、雑多で多様な、異種の文化に対する許容性

「人類みな兄弟」と思う心

 

・文化・伝統を大切にするこころ

 

・論理的、科学的なものの見方だけに頼らない文化伝統

 

・固有の「非論理」の文化

「言葉」以外の「察しあい」 「思いやり」のよる理解

「部分」ではなく「全体」を観るこころ

 

・固有の「身体知」の文化

武術

舞踊、能

独特の「美意識」茶の湯、いけばな、書

伝統的な「モノづくり」職人の技と知恵